イエローストーン・グランドティートンのドライブ情報
峻険な山並みをバックにした映画のシーンが、そこここで目のなかにとびこんでくる。明るい陽光、清冽な空気、ジャクソンレイクや小さなすがすがしい池に映る山の姿に、多くの人が静かな時間の経過を忘れてみとれていた。
ここにいることの至福を心から感じる。またジャクソンレイクロッジからの、山々を見上げながら、ゆるやかな流れにゴムボートを委ねたラフティングもため息がもれる。
なお、付け加えるとソルトレイクからロサンジェルスに向かう高度1万メートルの航空機の左の窓から見えたグランドキャニオンとコロラド河の広大な眺めは、地上観光とはまったく異なり、大変印象深いものだった。
< b> レンタカーの借入れ
私は飛行機でロサンジェルスからソルトレイク、そしてジャクソン・ホール空港に飛び、そこでレンタカーを借りた。
ジャクソン・ホール空港でのレンタカーの借入れは、まことに簡単だ。空港は日本の地方空港程度の規模で、荷物受取り場所に行くと、目の前20メートル程にハーツの営業所があった。(日本と違って荷物受取り場所は保安施設の外で、ハーツとの間は単なる通路です。)
ハーツの窓口では予約書、私と妻のパスポート、運転免許、国際運転免許、JCBカードを出して、運転が2名であることを申告、契約書に記載してもらって、その契約書にサインした。 サインが終わるとキーと近辺の地図を受取った。
車の駐車場所はスペース番号と行き方を目の前� �手で書いてくれた。行ってみると営業所の窓口から50メートルほどの空港内の敷地で、ポールとコンクリートの上に番号が書いてあり、借りた車は容易にわかった。
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レンターカーの操作のチェック
運転関係をはじめ、ミラー、シート、給油口など約1時間かかる。
アクセルとブレーキが右ハンドル車と同じ要領で操作できることを確認してひと安心。キーロックは手動(ロック忘れに注意がいった)。 これなら運転しても大丈夫だと判断できた。
車両ナンバーをノートに書き込み出発準備完了。
さぁ出発・道路事情
空港内の道は片側1車線、車は僅か2〜3台が駐車しているだけ。しばらく走ると一般国道のUS−191号に突き当たる。走っている車は見当たらない。左折。あたり一面は荒野で視界はひろびろしている。
US−191号は片側1車線、 車線巾は日本より広い、路肩も車が走れそうだ。制限速度は65マイル(100キロ強)。15分ほどもすると左ハンドル・右車線に慣れてくる。(助手席にすわった感覚でセンターラインを意識した)。交通標識がない。いやここでは不要だ。
前後にも、駐車中の車もない。一本道で行き先表示もない。あるのは、たまに、US−191号と制限速度のマークだけだ。気がつかないうちにスピードがでてしまう。注意注意。 道路は国道、州道など全てが完全舗装で痛みもなかった。
たまに後ろからくる車が私を追い越していく。明らかにスピードオーバーだ。しかしビレッジに近ずくと制限速度25〜45マイルをきっちりと遵守していた。
駐 車・トイレ
12Kmほどでムースジャンクション。唯一の標識にしたがって、左折するとすぐグランドティートン国立公園のムース入口だ。
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ゲートで入園料10ドルを支払う。領収書と簡単な地図をくれる。簡単だがこれで公園内の道の全てとビューポイントが表示されている。(領収書はその後に公園を出入りする際提示する。7日間有効。)
ゲートを入ったところにムースのビジターセンターがある。車一台の駐車スペースは実に広い。どの車も前から突っ込んで駐車している。(イエローストーンも含め公園内のセンターやビューポイントの駐車スペースはどこも同じ)
センターに入り日本語のパンフレットを入手、トイレを利用する。清潔だ。(トイレはセンター、ジェネラル・ストアーやホテルに立ち寄ることで不便はしなかった。)
給 油
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センターを出てガスステーションに行く。給油ノズルを車の給油口に差し込み、操作することは出発前にガソリンスタンドで練習してきたが、勝手にしてよいものか、支払いはどうするのかが判断できない。
店の中に入って店員に頼むと、給油をしてくれた。料金は店内で表示され、レジで支払った。(チップを渡そうとしたが、手を振って受け取らなかった。)
給油したガスはUnleadedのRegularだったが、車の走りには問題がなかった。(ニュージーランドのMt.Cookで、無人のためカードで給油しようとしたら、カードのチェックの操作がわからず、給油できるまでに30分ほどかかった。)
食料の購入
公園内にはいくつかのジェネラル・ストアがあった。とりあえずゲート近くにあるドーナ� ��ズで食料・紙皿などを調達。牛乳、バター、など冷やしておきたいものをいれるために、1.5ドルで発砲スチロールの箱を買ってそれらを詰め込む。
ガラスの滝NC
小さな果物ナイフ、フォーク、スプーン、割り箸は機内預けにして、日本から持ち込んだ。
交通ルール
ここでは通行量が少なく、道路も単純なので、注意したのは右側通行、制限速度(マイル表示)、左折(公園内は左折レーンに入るとブロックがあり、その先端から90度に折れると右車線)程度ですんだ。
くわしくは地球の歩き方(旅マニュアル256)「アメリカ・ドライブ」を参照。
宿 泊
今回は初めての個人旅行で様子が判らないため、全てJTBを通じて予約(1ヵ所につき手数料2,000円)した。
行ってみてわかったことは、イエローストーンとグランドティートンは全米の国立公園で一� ��入園者の多い人気のあるところで、公園内はもちろん、周辺の宿泊施設も満員だった。
私はウエストイエローストーン、モーランから数十kmのカーボーイビレッジ、公園内のグラントビレッジにとまったがいずこも同じ。きけば遅くとも6ヵ月前まででないと公園内の予約はとれないとのことだった。
プロの写真家が撮影の絶景ポイント
プロの写真家2人と出会った。初日の夕方、ジャクソン・ホール・ハイウェイ(US−191)のスネークリバーオーバールック。グランドティートンと沈む夕日、前をゆったりと流れるスネーク河、それは見事なものだった。
このポイントから写したアンセル・アダムスの写真は有名だ。現在と比較すると樹木が随分と大きくなっている。
いまひとつ はジャクソンレイクロッジからモーランジャンクションに向かう途中のオクスボーベンドポイント。早朝の日の出を撮影したいといっていたが、残念ながら薄曇り。しかし景色の静かな美しさは実に素晴らしかった。
映画「シェーン」のシーンはアンテロープ・フラット・ロードで眺めることができた。
レンタカーの返却
空港内道路に入ると、Rent a Car Returnの標識がみえるので、それにしたがって車を進める。小さな空港なので航空会社前の入口で、妻と荷物を降ろし、ハーツの空いている場所に車をとめる。車内を確認、キーを抜き、50メートルほど歩いてハーツの営業所に行く。
事務員にキーを返却。車がいたんでいないか、走行距離はどうか、ガスは満タンかなどの質問はなし。
2〜3分で明細書が渡され、それでおわり。カード使用のサインをしなくてもカード会社から請求はきた。
あっけない簡単さだ。
クレジットカード
JCBカードはレンタカーの借り入れ、ラフティングの予約の時以外は通用しない。VISAかマスターカードが必要だ。
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